ツンデレ彼氏をデレさせろ。



「ごめんなさい、朔のお母様。
確かにその時、色々あったようです。
でも、朔は、『言わないで。』
って言ってたんです。




俺らに対処できないくらいの
大きなことなら、即お母様に相談します。
でも、朔は、“自分一人で対処できた”
だから、お母様には言わないと
言っていたんです。
小さなことで朔はお母様に心配を
かけたくなかったから。



朔は俺が必ず守り抜きます。
だから、今回のことは、
朔の意思を尊重させて、
俺からは言えません。
でも、もし、もしも、
俺らじゃ手に負えないようなことが
起きそうなら、
手遅れになる前に必ず助けを求めます。



だから、今は、
朔を俺に任せて貰えませんか?」



「そうね、私が間違ってた。」



正直、高校生の、
未成年で責任が取れないガキが
こんなことを言うのは、生意気だと
自分自身でも思った。



だけど、朔の意見を尊重したかった。
そして、まだ高校生だけど、
俺が朔を守りたかった。



でも、この朔のお母様の言葉を聞いて、
自分自身のエゴだとも思った。
たかが、高校生。
まだ未成年な子どもが、
責任を取れるわけでもないのに、
こんなことを言って……………、
ーと、思ったけど。



続く彼女の言葉は、
予想外のものだった。



「李斗君に訊くのは、筋違いだったわ。
こーゆーことは、李斗君にこっそり
訊くんじゃなくて、
朔本人からちゃんと訊くべきだった。」



そう言って、俺に向かって
ニコリと笑う。



「でも、貴方がそう言ってくれるなら、
私は李斗君を信頼するわ。
朔を任せる。
ーだけど、手遅れになる前に、
必ず、相談してね。
それだけは、約束。」



「はい!承知してます。」



俺は嬉しくなって、笑顔でそう答えた。







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