ツンデレ彼氏をデレさせろ。


零斗は、驚く程、
二面性のある人間だ。



ヘラヘラしてたのに、
家の話、
つまり“棗家”の話になると、
人格が変わったかのように
冷酷な瞳と冷たい表情をして、
高校生とは思えない話をする。



ー零斗は、自由がなかった。



幼稚園に上がる前から
毎日習い事をさせられ、
勉強させられていた。
いわば、英才教育。
そして、当たり前のように
幼稚園からお受験。



ー零斗は、幼稚園の時のお受験に失敗した。
その時の両親の叱り方は凄まじく、
俺の家に逃げてきたこともあった。



それから、いろいろなことを教養され、
小学校受験。
幼稚園という子どもに
遊びを与えられるハズの期間を
遊ぶことはほとんど許されず、
零斗は、習い事に当てられた。
その甲斐あってか、
大学附属の
小学校受験に合格した。
(俺らが通っているのは、
その大学附属の高校



それからも、零斗は、
“棗家の家督を継ぐ者”という
束縛に囚われ、
学園でトップの成績を取るように
教養と強制を受けた。



スポーツも俺と同じ剣道をしていたが、
俺のように剣道に熱中することは
許されず、あくまで、
体力とスポーツ精神を養う為だけに
“させられていた”というのが、事実。
零斗は、本当はサッカーを
したかったけど、それも許されず。
遠目で羨ましそうに眺めていたことが
未だに鮮明に
俺の脳裏には焼き付いている。



そして、現在も。零斗は、
成績トップを維持し続けていて、
生徒会長にまで上り詰めている。




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