僕と君の365日

ときめく、という表現をしてしまうと女みたいになるが。


一緒にいたいとは感じない。桃琉に会いたい。


「もう、三年前の.......」

そこまで話したとき俺の携帯がなる。

「ごめん。」

と声をかけてでる。ディスプレイに表示されていたのは都騎という文字。


「もしもし?どうした?」

「あんな、今屋上にいんねんけど桃琉が早乙女先輩とでかい男と三人でなんか話てんねん。どうも入っていける空気じゃないし。」

「はぁ....」

早乙女先輩と?接点あんのか?あの二人。しかもでかい男って誰だよ。


「この前、美琴が早乙女先輩から桃琉を遠ざけてたから止めたほうがええかと思って。」


「ちょっとまて。あー、美琴。なんか桃琉が早乙女先輩とでかい男と話してるらしいんだけど。」


「は....」

美琴は驚いている。

「すぐに行くわ。」


「すぐ、行くって。」


それだけを伝えて電話を切り美琴の後を追った。





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