僕と君の365日
「へぇ....で。いつでてくるの。彼氏クン?」
げ、ばれてる。
仕方がないから顔だけ出してみる。
「は、陽信......」
「血の繋がった友人って誰?」
ちょっとムッとして聞く。だって。桃琉と家族とか....ムカつく。
血が繋がってたら結婚はできないけど。俺の年でも結婚はできない。
「あー.......」
「彼女チャン困らせないのー!」
「先輩は黙っててください。」
「まぁまぁ。俺らが一緒にいたからって怒らずに。俺のことは環でいいから。ね?」
くっそ。整った顔してやがる。何よりも俺のことがお見通しってところがムカつく。
「そんなに怒んなくても桃琉は君のこと、好き。」
「どうも。」
最後にフッと優しく微笑む。九瀬先輩。
「あと俺のことも柊也でいい。」
「じゃあ俺のことは陽信で。」
軽く握手を交わす。
「え?なにその打ち解けの速さ。俺は?俺は?俺も陽信でいい?」
「で、誰?」
再び桃琉に問いかけると環がむしぃー?ひどーい!なんて言ってたが無視。
「それは...」