僕と君の365日

やっぱりためらう。


「左京。」

「え。」

左京......


な、なんと恨みにくい。

「さ、左京ならい、かな.....」

「サキョ、なにかあんのー?」

いつの間にそんな呼び方になったんだか。

「怖いし?左京。」


「ちなみに弟。」

へぇ。何か面白そう。


「言わないの?左京に。」

「言えないよ。お姉ちゃん、死にます、なんて。アホらしい。」

アホらし.....くはないと思うけど。

「え、じゃあ。半分柊也と繋がってて半分左京と繋がってんの?ん?」

「柊也のお父さんの血と左京のお母さんの血で私。まぁ、半分ずつ、だよね。」


そう、か。複雑だな。

「なんで、母親違うってわかったの?」


「んー。話すと長くなる。」





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