RIDORU ~魔法使いの少女~
「!!?」
俺の後ろから低い男声でリドルの名を叫ぶのが聞こえた。
と同時に俺はビクッと肩を揺らした。
それに対してリドルは苦い顔になっている。
「兄さん…」
リドルの言葉を聞く限り、こいつは兄貴らしい。
「…この鎖を切ったのは
赤髪のお前か…?」
「そうだけど。」
「何故だ…
この鎖には相当の魔力を込めているのに…ー」
男はブツブツと呟いた。
まるでこの世の終わりみたいな顔をして。
「リドル!!
外に出てはいけない…!
お前はここにいるべきなんだ!!」
なんだか俺の気分が悪くなるのを
感じた。