RIDORU ~魔法使いの少女~
「なんでお前がこいつの運命を決めつけるんだよ。」
鋭い顔で俺は男に向かって口を開いた。
「…そう怒るな、少年よ
これは白銀の巫女の定めなのだ」
…白銀の巫女?
何を言っているのか俺には
さっぱり分からない。
「良いから大人しくここに入っていれば良いんだ…!」
「きゃあ…っ!!」
突き飛ばされたリドルに手を伸ばし、駆け寄ろうとする。
が、
眉間にしわを寄せたリドルの兄貴は俺の前に立ち、すぐそばにあった長い金属の棒を手にもった。
「しつこいぞ、少年」
男は思い切り睨んだ後、力強く棒を振りかぶった。
ーくそっ…!
んな急に反応できねえよ‥!
剣を抜こうとするも、突然の出来事で上手く手がついて行かない。
風の鋭い音と共に近づいてくるそれに
思わず目を瞑った、
ー…その瞬間