RIDORU ~魔法使いの少女~
「──ッ水響(ネーヴェ)!!!!」
ドオオンッ!!!
「ぐっ…!!」
ー!?
リドルは右手の人差し指と中指だけを出し、
その手元から水弾を放った。
昔、“『魔法使い』はそれほど多くないが世界中に存在する”ということを聞いた。
だが見たのは今日がはじめてだ。
「逃げるわよ!」
「お…おう…!」
リドルはとても現実とは信じがたいものを見せられ、戸惑う俺の手を引っ張り
外へと駆け出した。
「そん…な…
こっ…こんなことは歴史上なかったのに…!!
もう、終わりだ…この世界は‥もう
どうやったって……ー!」