君とさよならの時間 ~大好きの涙~
私しかいないこの部屋に入り、私はいつもと同じようにカーテンを閉めた。
カバンを棚に入れ、制服を脱ぐ。
そして、シンプルなピンクのパジャマに着替え終えたとき。
――ガラッ!!
勢いよく開いた扉に、私は扉の方へと顔を向けた。
だ、誰…?
藤井先生?いや、藤井先生はこんな扉の開け方しない。
この開け方、どこか葉上に似てる。
少し乱暴で、気分屋で。
でも、まさか……葉上なわけ、ないよね…?