君とさよならの時間 ~大好きの涙~
「―――愛美……いんのか?」
入って来た人の声は、葉上の声にとても似ていた。
葉上?そこにいるのは、葉上なの?
でも、どうして…どうしてココがわかったの?
私がここにいる、ってわかったの?
やだ。怖い…怖い…怖い。
見つけないで。“私”を見つけないで。
ココにいる“私”を見つけないで。探さないで。
もう出てってよ…。
葉上にだけは、見られたくない。
こんな、儚い自分を――――――