あくまで小悪魔【BL】
「俺は一条先生の事、キスしたいと思うくらい、大好きなんだ…」


その瞬間、俺の中でこの物語は完結した。


良かった。


自分自身、戸惑うような恋心だったけれど、とりあえず相手に伝える事はできた。


これでもう充分だ。


もしかしたら、このせいで、今後この人に避けられてしまうかもしれないけれど。


もう、生徒としてさえ見てもらえなくなってしまうかもしれないけれど。


自分の気持ちとしっかり対峙してしまった以上、もうごまかす事はできないから。


俺は一人、これからの未来に思いを馳せていた。


なるべく悲観的な未来を。


今から準備しておけば、心に受けるダメージは最小限に抑えられると思ったから。


「司藤……」


だから俺は、次の瞬間、一条が放った言葉に、心底仰天したのだった。


「オレ、別に迷惑じゃないよ?」


「へ!?」


「司藤、今までもオレの事さりげなく助けてくれたし、男気があって良い子だな~って思ってたから……」


一条は顔を赤らめ、もじもじしながら言葉を紡ぐ。


「何となく、他の生徒より気になっちゃって」


「ち、ちょっと待って」


俺はテンション高く問い掛ける。
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