2番目のわたし。【完結】
あぁ、もうダメかもしれない。
それからあの子が入学してきた
駿太は何も変わらず私と付き合ってた
だけど、たまにあの子とすれ違うたび
挨拶を交わすたび
駿太はぐっと唇を噛み締めて
ふ〜っと息を吐いた。
なぜ私を振ってあの子のところに行かないのだろうか。
それだけが疑問だった。
ところが、いつからか駿太が、
唇を噛むのをやめた。
もう、あきらめたのか、
そう思ってたけど。違った。
なぜなら、あの子が挨拶するたび
あの子を愛おしそうに目を向けるから