僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
その後、社長は父親に話があるらしく、俺は渡部さんの車に乗って先に家に帰った。
「当分仕事は入れてないから、毎日早退遅刻もなく学校に行けるぞ。」
「渡部さん、本当にありがとうございます。」
「お礼を言うのはこっちの方だ。学校にほとんど行けてないにも関わらず、嫌な顔ひとつせず、文句も言わないで頑張ってくれてありがとう。」
「俺自身この仕事が好きだから、文句なんかありませんよ。」
「俺遥希のマネージャーで良かった……」
「あれ?渡部さん、泣いているんですか〜?」
「う、うるせぇ‼︎早く家に入れ‼︎」
「はーい。お疲れ様でした〜」
渡部さんの意外な一面を知れて、ちょっと優越感に浸りながら家に入った。
軽くご飯を食べて、お風呂に入って、明日の準備をした。