僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜



『事務所の名誉がかかっていたんだよ……。だから、つい……』



「ははは、俺は事務所の道具だったんですね。いいですよ、今日限りで芸能界辞めます。」



『おいっ‼︎遥希‼︎』




携帯の電源を切って、階段に座り込んだ。



人って悲しみを超えるとおかしくなるんだな。



携帯を壁に投げつけ、ずっと笑っていた。





人は欲望の塊だ



口では他人のこと考えているようで、本当は自分のことしか考えていない



手に入れるためには何だってする



人として最低なことをしてでも……





結局俺は事務所にいいように利用されていたんだな……



この6年間一体なんだったんだよ……



だんだんバカらしくなってきた。






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