僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
「これ、奈緒だよね……?」
「奈緒だと思う……」
今の奈緒の姿を信じたいけれど信じたくない自分がいる。
「今度男友達といっしょに奈緒を探しに行こうと思っているんだけど、向井くんも行く?」
「あぁ、悪りぃ……。ひかりいてるから……」
「ひかりちゃんいるなら、仕方ないね……。また何か分かったら連絡するね。」
「あぁ、お願いします。」
そう言うと、女子のグループに戻りお弁当を食べていた。
食欲ないから、コーヒー牛乳を飲みながら奈緒のことを考えていた。
「あの……」
前を見ると、他のクラスの女子が俺の前に立っていた。
「奈緒探していたりします……?」
「あぁ、探しているけど、何かあったの?」
「いえ、兄から聞いた話なんですけど。」
なぁ、奈緒……
どうして、1人で苦しんでいるんだ……?
俺そんなに頼りない男だったか……?
お前教えてくれたじゃねぇーか
言わないと伝わらないことだってある
って……