僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜



「はるくん、おっちゃん、どうしたの?」



「何でもないよ〜。ひかりちゃん、今日は何食べたい?」



「うーん、ちらし寿司‼︎」



「おっ、いいね‼︎じゃあ、遥希と買い物行って来てくれるかな?」



「はーい‼︎」




そんなこんなで、ひかりと近所のスーパーまで行った。




「えっと、エビにイクラに卵にシイタケ……後は……」



「はるくん、これ買って‼︎」




ひかりを見ると、さきいかを持って目をキラキラさせていた。




「それは、誰が食べるのかな?」



「ひかり‼︎」



「ひかり、そんなものが好きだったのか……」



「昨日おっちゃんが食べていて、一つもらったの。すごく美味しくて、ひかりもいっぱい食べたいなぁって思ったの。」




父親のせいで、ひかりがおっさん化している……




「ひかり、それはおじさんが食べるものでひかりには早いと思うよ?」



「そうだよね……」




シュンとして、さきいかの袋をジッと見つめていた。






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