僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
父親と渡部さんはどこかに行き、俺は病院のロビーのイスに座った。
『こら‼︎ちゃんとセリフ覚えなさい‼︎』
『誰に対しても挨拶と感謝を忘れないこと。分かった?』
『遥希、すごいじゃない‼︎おめでとう‼︎』
母親との思い出が頭の中で次々と流れていた。
どんなことがあっても、いつも俺を支えてくれた母親。
オーディションで合格したときは俺より喜んで
不合格のときは俺と一緒に泣いてくれた。
俺が芸能界辞めたいと言ったら、叱りながらも俺の背中を押してくれた。
そして、どんなときでも俺の味方だった。
母親の大きくて温かい心が大好きだった。
「お母さん……、なんで生死を彷徨っているんだよ……。」
ズボンをギュッと握っていると、手の甲にポタポタ涙が落ちた。
「遥希。」