ズボラ女子が恋をした場合。



私はイヤホンと取りながら、

「私8組の清谷鈴菜って言います」
「…坂田茉莉です」

恐る恐るそういう茉莉ちゃん。
あぁ、声もこんなにかわいいのか…。



「…中、入らないの?」

「え?」

そう聞くと、とてもびっくりした顔でこちらを見る茉莉ちゃん。



「看板見てたってことは、入ろうか迷ってるっていうこと…、じゃないの?」


店の中を指差すと、茉莉ちゃんは顔を真っ赤にして、

「…でも、一人で入るのは…」

もじもじしながらそう言う。



おおぉ…、可愛い、可愛いぞ。
今ペンライトを渡されたら私、オタ芸をすごい勢いで踊れる自信がある。



「あっ、じゃぁよかったら、一緒に入る?」

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