彼の腕の中で  甘えたくて
彼は私の部屋のカギをバッグから取り出して中へ入った。

私は抱えられてベッドに横にさせられ、キス責めにされた。

彼の熱い舌が私のを絡めとっていつまでも離れず私を何も考えられないようにした。

いつまで続くの?

彼はキスだけで終わらなかった。

「主任、恋人いる?多分いると思うけど、僕の方が若いよね?朝までやれるよ。返事して?」

「もう終わりにして。」

「ダメだよ。」

「どうしてこんなことをするの?」

「主任が好きだから。もっと感じさせたい。」彼がスッと体を離した。

「彼氏もいつも狂うだろ?」

私は京也の激しさに慣れていたけど、河野くんの抱き方の激しさの方が上だった。

若いから?いつの間にか眠った。

「由衣さん、起きて!」

「京也?」

「僕は京也じゃないよ。徹だ。」

「河野くん、まだやる気?私のことは飽きらめてちょうだい。」

「イヤだ。今夜だけは絶対離さない。最初で最後の夜だから。今だけ僕のものにしたい。」

「わかったわ。本当に今夜だけなら、明日からは何もないってことね?」

「そう、約束する。誓うよ。」

「いいわ。今だけあなたのものになっても。」

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