彼の腕の中で  甘えたくて
私は京也とこういうダラダラできる時間が好きだった。

「あの日、病院で会った時みたいだ。俺は君に会えたことに震えた。俺の目の前に君がいるだけでどうかなっちまいそうだった。あの時と同じ感じがする。俺が君に狂っていると言ったら重い?」

「いいえ、じゃぁ京也ももっと私を狂わせてね。私、あなたとこうしてたっぷり過ごせる時間が欲しかったの。だから嬉しいの。あなたの腕の中にいる時が一番安らぐの。」

「へぇ、嬉しいことを言ってくれるんだね。これ以上可愛がれないほど可愛がっているのに、またどうにかしたくなっちゃうよ。俺は君がそばでしゃべっているだけでおかしくなっちまうんだ。普通でいられなくなる。わかる?俺の気持ち?」

「わかる。京也は私を丸ごと自分のものにしたいんでしょ?」

「そう、だけどまだ何か足りない気がするんだ。それが何かわからないが今の俺はこんなに近くにいる君を感じたいだけだ。」

「じゃぁ、とことん甘えていいのね?」

「もちろんだ。」

< 38 / 38 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:7

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

僕は余りにも  君を愛しすぎた

総文字数/15,222

恋愛(純愛)38ページ

表紙を見る
最も危険な  ルームシェア

総文字数/33,051

恋愛(その他)94ページ

表紙を見る
俺の魂を狂わす女

総文字数/16,992

恋愛(オフィスラブ)43ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop