もっと甘く   ささやいて
数日後、村田さんから電話があった。

「留仁、区切りのいいところで出られないか?外で会おう。」

「私に区切りなんてないです。いつでも出れます。」

「初めて知ったよ。駅前のロータリーで待ってて、二十分で着くよ。」

私は村田さんの呼び出しに駅前で待った。

「お待たせ。急用が入った。誰だと思う?」

「わかりません。」

「ジムだ。君のエージェントは役に立たないな。彼らと入れ違いらしい。」

「弘子さんは多忙なのです。」

「これから彼らが待っているホテルへ行くが、何の件かわかる?」

「いいえ、何も聞いていません。」

「君のエージェントは地球の裏側らしい。」

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