捨て猫にパン
次の駅まで、我慢?


───ビリッ!!


パンストが破かれて。


気味の悪い手が這いずり回る虫のようにゾワゾワと動く。


ダメ…!


手が下着の中まで入ってくる…!


ヤダ…。


ヤダ…!!


「…やめっ…!」


どうしよう…言えないよ…。


言葉の代わりに涙が出てくる。


俯いて赤い顔、泣くあたし。


気持ち悪さと、怒り。


何も反抗できない自分に腹が立って情けない。


「…っ…っ…。やめ…やめてください…」


小さな声で言うのがやっと。


ヤ…これ以上ダメ…!


手が、下着の中、あたしの中に入ってくる…!!
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