春恋~春来い~
「ったく、ハルは良い子だからさ、どっちも。会長、鍵、返します!あと、夏輝先輩、すいませんでした!」
「ったく、世話のかかる一年生だな。春南、注意しとけよ。俺、怒られんのヤダからな。」
え…私?しかもまたその理由?人任せ過ぎない?
「別に夏輝が怒られたって良いもーん!!」
「だよねー、春南ちゃん。じゃ、この鍵、預かっといて。先生にチクってくるー!『コーフーが屋上の出入を妹に許可した』ってね!」
会長は私に鍵を投げると、ウィンクして階段を降りていった。
「翔平!!ちょ、おま、返せそれ!」
手のなかを見ると鍵は無かった。代わりに後ろで声がした。
「夏輝先輩、これは俺がまだ預かっときますね。」
「おいっ、ざけんなっ、しょ、翔平!待てっ!
ったく、お前。鍵見つかるんじゃねーぞ!」
そういうと夏輝は会長を追いかけて階段を降りていった。
「りょーかいです…。」
蒼太はそう言うと、屋上の柵に腕をかけた。
少しの沈黙の後、蒼太はこちらを見ずに私の名前を呼んだ。
「俺、やっぱ、この鍵は返す。だから兄ちゃんに渡してくれ。」
鍵が私の元へ飛んできた。風が蒼太の髪をなびかせ、光が輝かせる。
「ったく、世話のかかる一年生だな。春南、注意しとけよ。俺、怒られんのヤダからな。」
え…私?しかもまたその理由?人任せ過ぎない?
「別に夏輝が怒られたって良いもーん!!」
「だよねー、春南ちゃん。じゃ、この鍵、預かっといて。先生にチクってくるー!『コーフーが屋上の出入を妹に許可した』ってね!」
会長は私に鍵を投げると、ウィンクして階段を降りていった。
「翔平!!ちょ、おま、返せそれ!」
手のなかを見ると鍵は無かった。代わりに後ろで声がした。
「夏輝先輩、これは俺がまだ預かっときますね。」
「おいっ、ざけんなっ、しょ、翔平!待てっ!
ったく、お前。鍵見つかるんじゃねーぞ!」
そういうと夏輝は会長を追いかけて階段を降りていった。
「りょーかいです…。」
蒼太はそう言うと、屋上の柵に腕をかけた。
少しの沈黙の後、蒼太はこちらを見ずに私の名前を呼んだ。
「俺、やっぱ、この鍵は返す。だから兄ちゃんに渡してくれ。」
鍵が私の元へ飛んできた。風が蒼太の髪をなびかせ、光が輝かせる。