Sun time


「早速今日の放課後からだ。
時間は守ること。 担当である俺に恥を欠かせないこと。

あと、悪さやるなら俺がいないとこでなー。 ってことで実行委員の集まりは終わりだ。」



手をヒラヒラとふって第一相談室をでていく小島先生。


先生がこれでいいのだろうか…。


絶対駄目だよね?


軽蔑の目を小島先生に向けた。



望月さんが第一相談室を、出ようとした。

葉月のことお礼しなきゃ!私はバッと立ち上がる。



「望月さん、さっきは本当にありがとうございました‼︎
葉月が、熱あったってことにしてくれたんですよね?」


私は一気にいいたいことを詰め込んで言ってしまった。
もう少しユックリお礼をすれば良かったと言った後に後悔した。


望月さんはいきなり私に呼び止められて驚いたのか目を丸くしている。






「なんか、君が桜井さんに対して一生懸命で…悪い人じゃないんだろうなーって思ったから‼︎
お礼言われるほどのことじゃないよ。」



そしてニコッと優しく微笑んでくれる。




「何でだろうね。不思議なことに葉月さんが悪い人に見えなかったんだよね。

あっそれとタメだし敬語は無し!
それと、奏叶でいいよ!」




敬語が苦手な私にとって有難い話しだった。

だから私は即答した。


「じゃぁ奏叶って呼ばせてもらうねっ‼︎
あと、敬語なしにする!

改めてよろしくね‼︎ 奏叶っ!」



「お、おう…!」



奏叶は腕で口元を隠しながら返事をした。

少し顔が赤いような…。




「私のことは美琴って呼んで!」



「りょーかい! 美琴!…あっ‼︎やべ‼︎
もう行かなきゃ‼︎」




「またねっ‼︎」




奏叶は私に手を振り第一相談室を出た。









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