今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
知らないヤツらには言えないけど、現場を見てないからな。
 とりあえず身近にいるヤツから。

「消せ。撮ったもの、全部消せ」

「ヤだね。ベストツーショットが入ってるんだから。絶対ヤだ」

「何だよ。そのベストツーショットって、スマホどこに持ってんだよ。俺が消す」

 こいつの中で、そんなもんが成立しているのがおかしい。
 変なの、撮ってないだろうな?

 ただでさえ、じろじろと見られてるっていうのに、俺達の姿をスマホの中に保存されているなんて、気持ち悪い。

 やめてくれ。

 俺は祐太朗の制服のポケットに手を伸ばした。
 右か左、どちらかに入っているはず。

「何すんだよ」

 ポケットを探った俺の手を押さえてきたから、背後から反対側のポケットを狙う。
 祐太朗も身体を捩じって、ポケットに近づけないように防戦。

「おとなしく出せよ」

「ヤだね」

 俺は何度も試みるけど、祐太朗も必死なのか、ちょこまかと動きやがって、なかなかポケットまでたどり着けない。


 くそっ。

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