今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 陽菜は彼女と話をしている。
 作戦会議かなんかか?


「プッ」

 って、隣から吹き出す声がした。

 見ると、祐太朗が肩を震わせて笑いを堪えていた。

「何か、おかしなことでもあったのか?」

「……いや、別に。何でもない」

 すぐに笑いは殺したけど、目が笑っている。

「何でもないって、顏には見えないけど。なんか隠してることでもあるのか?」


「ないよ。ほら、試合を見ようぜ。いつでも見られるもんじゃないんだから。そうだ、今度の選抜は地元であるから、悠斗も応援に行けば? 町田さんは団体戦と個人戦のシングルスに出場するから、見応えあると思うよ。決勝戦まで行けば特にね」

「うん。そうだな」

 一瞬、サッカー部のことが頭に浮かんだけど、部活どころじゃないよな。



 陽菜の試合か。



 見てみたい。

< 353 / 566 >

この作品をシェア

pagetop