今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「あっ……いや……あの……」


 あまりの迫力に言葉がうまく出てこない。



 こんな時なんて、答えればいいんだ?

 努力をぶち壊したって、俺が?


 俺はただ、陽菜を見ていただけで、それなのにそこまで話が飛躍してしまうものなのか?
 何がいけなかった?
 俺が何をしたんだ?

 陽菜を取り巻く環境に何か関係があるのか?

 事情を飲みこめない俺の心は右往左往するばかり。
 考えがまとまらない。


「言い訳すんなよ。何も聞かないからな。それから約束通り、陽菜には近づくな。俺からはそれだけだ」

 冷めた目つきは、それだけで航太の怒りの度合いの深さが見て取れる。

 本気。

 陽菜が大事だと言った、そのままに。



 襟元を掴んでいた両手を乱暴に離すと、航太は体育館の中に消えた。

 
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