今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「桜木選手って、スター性があるね。見た目はおとなしそうなのに、やることは豪胆なんだ。自分の学校の観客席にお礼をしたりってあり得るけど、全ての観客席に手を振って、頭を下げてってなかなか出来ることではないよね。観客全員が感動しているみたい。それに陽菜も彼女に感化されちゃったって感じだし」

「でも、いい笑顔だ」

陽菜が手を振る姿は喜びにあふれているような気がした。

「うん。これ以上はないくらいにやりきったと思うよ。悔いはないんじゃないかな」


ああ、だから、こいつは満足そうにしているのか。


俺は両選手の健闘を称えて拍手をした。

歩夢も同じ。 

今日陽菜の試合を見に来れてよかった。
航太に感謝だな。


やがて陽菜達はカメラマンに囲まれる。

2人並んで握手をして、カメラのフラッシュが眩しそうだ。


にこやかな笑顔を向けて、カメラの前に立っている陽菜を眺めていたら、航太の言葉を思い出した。



『陽菜にはいつも光の中にいてほしい。陽菜は光が似合うから』


もしかして、このことを言っていたのか?

 
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