今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「これから、どんどん注目されていくかもしれないね」

 なんだ? 急に。

「陽菜がって、ことなのか?」

「そうだよ。桜木選手もね。バドミントンって、まだ認知度は低いけど、それでも少しずつ注目され始めているから。それにオリンピックシーズンはもうすぐだしね」

「オリンピックって……」

「陽菜には関係ないって思ってる?」

 いや、どうなんだろう。
 あり得ないことではないかもしれないけど、まだ先の話だろ?


 陽菜はまだ高校生だし。

 何とも返事のしようがなくて黙っていると、


「これだから……」

 って、半ば呆れたように肩を落とされた。 


「悪かったな、何にも知らなくて」

 俺にとっては現実味のない話。

 だけど、陽菜には?


「陽菜のことを高校のトップ選手くらいにしか思ってないでしょ?」

「違うのか?」

「まあ、それも事実だけど、陽菜は今年、ナショナルチームのB代表に選ばれてるんだよ」

「ナショナルチーム?」

 たまに聞くけど、それは高校生にも適用されるものなのか。


「これからは海外での試合も増えるんじゃないかな」


 って、歩夢はサラッと言ってのけたけど、スケールでかすぎだろ。

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