DL♥︎マスクの奥の。
「ま、舞ちゃん?!」
驚く先生。
けれどその表情は、ゆるゆると歪んで見えて。
消えてしまいそうな感覚に、キュッと目の前の白衣を握りしめた。
「もう、き、嫌われちゃったと、お…思った…ですっ…」
溢れ出るそれが言葉を邪魔する中、必死に思いを伝える私。
「せ、先生の事が…好き、なんですぅぅぅ」
伝え終えた瞬間。
「…舞ちゃん。」
フワリと香った先生の匂い。
先程とは違ったそれと、私を包む暖かさに、抱きしめられてるんだって、気づいたんだ。