DL♥︎マスクの奥の。
「…だけど、心配だ。」
「…え?」
突然溜息をついた先生に、マヌケな私の声が漏れる。
せ、せんせ?
そんな私の気持ちに気付いたのか、スッとその視線を外し、髪をくしゃりと触り始めた。
そして、
「…俺の前以外で、あまり大人っぽいメイクはしてほしくないかな。…なんて…。」
そう呟くと、「ごめんね、嫉妬深くて。」と付けたし、困ったように微笑んだ。
それさえも、今の私には刺激になって。
ちっとも迷惑なんかじゃない。
寧ろ、逆で…
「…先生の為に買ったんです…。」