ライギョ
「なんかごめんね、突然に。」


「えっ、ああ、ちょっと……いや、結構驚いたかな。」


千晶さんがいると言う新大阪駅に急いで向かい、新幹線口で千晶さんと落ち合った。


兎に角、どこか落ち着いて話をと、そこから一駅ほど移動して一旦、大阪駅に出た。


が、どこか気の利いた店でも知っていれば良いんだけど、生憎、この土地の俺の知識は中2で止まったままだ。


大阪駅にしたって俺が親に連れられて来ていた頃とはすっかり変わってしまっている。


色んな店が溢れかえっている。


当時の俺の記憶にある店といえば百貨店の最上階の大食堂。


そこの皿うどんが何故か俺は好きで親と来る度にねだってたっけ?


流石に千晶さんを連れて大食堂ってのも何だから、大阪駅に隣接して出来たらしいビルに向かいその中でお茶をする事にした。


ーーー次はもっと調べておくべきだな。


って、次とかありえない事を考える俺はちょっといや、かなり舞い上がっているのかもしれない。




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