ライギョ
山中達と別れ俺と千晶さんは待ち合わせ場所の方へ向かった。


相手が指定した場所は小高い丘の上にある広い公園。


春には桜が咲き、とても美しいそうだけど、あいにく今は茹だるような暑さしか感じる事が出来ない。


けれどこの場所から見下ろす景色は最高だった。


海岸では既に海水浴客で賑わっている。


今日も暑い一日になりそうだ。


ふと丘の先に人影を見つけた。


俺は千晶さんが隣にいること。


山中達が公園内の駐車場で待機していること。


全てが吹き飛んでしまうくらい動揺した。










「ーーーや、すだ」












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