スキと言えるまで。





「ほらよっと。」





「え、や、その!!」





「お前がしろっていったんじゃん。」





「冗談だから!Not本気!」





「わがままお姫様は抜け出して心配かけた罰です。
大人しくこのまま帰るように!」





ささやかな抵抗むなしく、そのまま病室に連れ帰られましたとさ。
…恥ずかしいけど嬉しいから、罰にはならないんだよって思っとく。





お兄ちゃん、私、やっぱり、ここが必要だったみたい。
もう少し生きてみようと思うから。
妹さんと見守っててくれますか?
少しの勇気を私にください。






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