スキと言えるまで。





「ふふふ、そんな慌てなくてもいいよ。
君みたいな子があそこまで怒っているということは、それなりの原因が彼にありそうだしね…。」





にこやか笑顔で言われていますけど、その目線と声色に少し恐怖を覚えるのはどうしてか。
静かに樹に目線を合わせる少年A。





樹だけでなく、周りに居た生徒会メンバー全員、彼の静かな怒りに身を竦ませて声も出ない。





「…あ、あの!!」





「どうしたんだい?
もうひとりの美しいprincess?」





琉那、勇気ある…!!
その前にこの人発音が良すぎて英語に聞こえたー!!
いや、英語なんだけど。






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