桃の花を溺れるほどに愛してる
「そっか。……なら、いいや。今のはナシ。気にしないで」

「んー、気になる。けど、センパイに言う気ないなら、いっか。自分で調べる」


 ……それって、インターネットとかで調べるっていうこと、かな?

 だれかに聞く……っていうのは、さすがにやめておいた方がいいと思うけど。

 昼ご飯を口にしながら、私はとりあえず聖くんの背中を押すように応援した。


「ふぅ……」

「えっ。なに。なに?今の溜め息」

「聖くん、さっきの会話、聴いていないみたいだし、ちょっと一安心だなぁ……って、一息」

「あ?あー、うん。聴いてないよ。友達との関係すら絶つなんて、一切聴いていないから」

「え?」

「ん?」


 ちょっと……今のって……!


「聴いているじゃないのっ!!!」

「あは。うん、聴いてた。……“聴こえちゃった”が正解かもしれないけど」


 ひぃー!マジですか!聴いていたんですか!どうしよう……もしも、今のを、学校中のみんなに言い触らされたら……!

 榊先輩のファンのみんなに何をされるか分からないし、最悪の場合、学校に行けなくなっちゃうかもしれない……?!

 それは困るし、何より嫌だっ!
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