桃の花を溺れるほどに愛してる
「そうだよね。ダメだよね……って、いいのかよっ?!」

「はいっ!桃花さんの望みとあらば、すぐさま叶えるまで、です!」

「でっ、でも、夜遅くまで連れ回しちゃうはめになるかもよ?」

「それはそれ、これはこれです。桃花さんの気持ちが最優先なのですから、桃花さんが行きたいとあらば行くのみです。ささっ、2人とも乗ってください!」


 なんじゃそりゃ……。

 ちらっと聖くんを見ると、かなりドン引きしている様子だった。


「神代センパイ……あんたの彼氏、ヘンなヤツだな……。いや、あんた自身も大概だけど」

「おい、こら。どういう意味だ、それは」

「おっと、口が滑った」


 絶対にわざとだったよね、今。

 まぁ、根に持つほど嫌なわけじゃないし、別にいいんだけどさ……。


 春人に催されるまま、私達は春人の車の後ろの座席に座った。

 後ろの席のドアを閉めると、運転席に回り込んだ春人は、そのまま乗り込んでシートベルトを絞める。


「聖くん。すみませんが、案内の方、よろしくお願い致します」

「あっ、ハイ……」


 聖くんに道案内をされながら、オススメのお店へと近付いていく私達。

 どんな美味しいケーキが私達を待っているのかなぁ?!楽しみだなぁ。
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