桃の花を溺れるほどに愛してる
「……で?」
「はっ、はい?」
「監視カメラと盗聴器の取り外しは?」
刹那、春人は「あっ」という表情を浮かべた。……これは、さては忘れていたなぁ?
「今から取り外しますね!」
春人は小物の間やタンスの上、ベッドの下なんかに設置されていたであろう小さな機具を、順番に机の上にまとめて置いていく。
って、おいおい。軽く10個……いや、監視カメラといえどカメラなのだから、10“台”?……以上もの数があるんですが。どんだけ。
「ねぇ、春人」
「なんでしょうか?」
今まさに、盗聴器を取り外している真っ最中の春人に話し掛ける。
「……その、ホントに取り外しちゃっていいの?」
いや、仕掛けられたままは嫌だし、取り外せと言った私がこんなことを聞くのはどうかとは思うけどね?
「……正直、桃花さんのことを見たり、声を聞いたりすることが出来なくなるのは嫌です。ずっとずっと桃花さんの姿を見ていたいし、桃花さんの声を聞いていたいです。でも、」
「……」
「はっ、はい?」
「監視カメラと盗聴器の取り外しは?」
刹那、春人は「あっ」という表情を浮かべた。……これは、さては忘れていたなぁ?
「今から取り外しますね!」
春人は小物の間やタンスの上、ベッドの下なんかに設置されていたであろう小さな機具を、順番に机の上にまとめて置いていく。
って、おいおい。軽く10個……いや、監視カメラといえどカメラなのだから、10“台”?……以上もの数があるんですが。どんだけ。
「ねぇ、春人」
「なんでしょうか?」
今まさに、盗聴器を取り外している真っ最中の春人に話し掛ける。
「……その、ホントに取り外しちゃっていいの?」
いや、仕掛けられたままは嫌だし、取り外せと言った私がこんなことを聞くのはどうかとは思うけどね?
「……正直、桃花さんのことを見たり、声を聞いたりすることが出来なくなるのは嫌です。ずっとずっと桃花さんの姿を見ていたいし、桃花さんの声を聞いていたいです。でも、」
「……」