Doll‥ ~愛を知るとき


そこには、小さな男の子が座っていた。

紙パックのジュースにストローを挿して、その子は、それを飲みながら上目使いであたしを見ている。


─ まだ 二、三歳かな‥

  幼児の年齢とか見た目じゃ分かんない‥


青いトレーナーに紺色のコーデュロイの長ズボン姿。

その足元は、キャラクターの絵が付いた小さな靴を履いている。


あたしの視線に気付いたみたい。

髪の短い年輩女性は、男の子の背中を軽くトントンと叩いた。

そして

「愛翔(アイト)君、ママよ。ママが帰って来たのよ。」

って、言った。


 
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