Doll‥ ~愛を知るとき


浩也は浅く溜め息を吐いた。

そして「分かった‥。」と言った。


「なるべく、愛波の意思を尊重してくわ。早く元に戻れるようにな。」

そう言って、彼は、またソファに寝そべった。


浩也は、あたしを気遣ってくれただけ。

なのに、愛翔を取り上げられるような気がした。


本能で感じるものってある。

病院では、確かに好印象をもち出していたはずなのに‥。

今日、半日以上を一緒に過ごした浩也を、あたしは、すきになれそうにない気がした。


─ 彼を愛してた日々‥

  ホントにあったのかな‥


あたしは踵を返し、寝室に向かった。


 
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