Doll‥ ~愛を知るとき
帰り道、道路を渡って海辺に向かった。
そして、砂浜を愛翔と一緒に歩いた。
波の音が優しい。
ココロが穏やかになる。
樹と住んでいた町で、波の音に感じていた不安や苛立ちは、きっと腐敗した魚の匂いが原因なんだと思った。
─ 愛波、愛してる ─
優しい声で囁いて、kissしてくれた樹。
彼を思い出して切なくなった。
憎んでいるはずなのに、愛もまだ深く残っている。
そのことを感じて、苦しくなった。