Doll‥ ~愛を知るとき


「ママー!」

不意に呼ばれ、ハッと我に返った。

気付くと、あたしの手を離れて波打ち際で愛翔が転んでいた。

「愛翔、大丈夫!?」

砂浜にスーパーの袋を置き、急いで愛翔に駆け寄った。


不注意なんだ‥

手を離すなんて‥


「ごめんね、ママが悪かったね。ちゃんと愛翔を見てなかった。ごめんね‥。」


 ─ 母親失格 ─


ふと、そんな言葉が脳裏を過った。


 
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