Doll‥ ~愛を知るとき
愛翔と並んで、ソファに座った。
すぐに、浩也は入って来た。
同じ部屋にいたくない。
息が詰まってしまう。
「愛翔が眠いみたいだから、少し寝かせます。」
言葉に気を付けながら、あたしは浩也に声を掛けた。
浩也は、愛翔のことを『あーくん』と呼ぶことを嫌っていた。
彼の母親が『ぼく』と言わせなさいって、口出ししていたから。
そんなことが ふと脳裏を過った。
「愛翔が寝たら、こっち来いよ。愛波。」
─ その目付き‥
気持ち悪い‥
「あたしも寝ます。ちょっと疲れてて‥。」
避けていることを悟られないよう彼に告げ、愛翔を抱っこして寝室に向かった。