Doll‥ ~愛を知るとき


愛翔と並んで、ソファに座った。

すぐに、浩也は入って来た。

同じ部屋にいたくない。

息が詰まってしまう。


「愛翔が眠いみたいだから、少し寝かせます。」

言葉に気を付けながら、あたしは浩也に声を掛けた。


浩也は、愛翔のことを『あーくん』と呼ぶことを嫌っていた。

彼の母親が『ぼく』と言わせなさいって、口出ししていたから。

そんなことが ふと脳裏を過った。


「愛翔が寝たら、こっち来いよ。愛波。」


─ その目付き‥

  気持ち悪い‥


「あたしも寝ます。ちょっと疲れてて‥。」

避けていることを悟られないよう彼に告げ、愛翔を抱っこして寝室に向かった。


< 192 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop