Doll‥ ~愛を知るとき
「ママ、おうた、うたって。」
いつもそうだった。
添い寝して子守唄を歌っていた。
施設の先生が時々 歌ってくれた歌。
泣いているあたしの背をトントン叩いて歌ってくれた。
一番しか覚えていない。
だから、一番の歌詞を繰り返し歌う。
愛翔が眠りに就くまで、何度も繰り返し囁き声で歌って、考えなきゃいけないことは、たくさんあるのに‥。
いつしか、あたしは夢の中にいた。
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