Doll‥ ~愛を知るとき


以前から、そう。

浩也は、異常なくらいにチャンネルを変える。

そんな彼に、あたしは いつも苛立ちを覚えていた。

不愉快に感じながら、何も言えなかった。


「あーくん、これなに?」

「のぞみごぉ!」

「これは?」

「ひかり~!」

新幹線の絵本を広げている愛翔。

愛翔は、自分から浩也に近付かない。

時折見せる どんよりした瞳は、あたしが母親失格だから‥。

愛翔のことを、あたしが守り切れなかったから‥。


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