Doll‥ ~愛を知るとき
お店に行く時、公園の前を通る。
公園の角、十字路になった左手の道から人が歩いて来た。
背の高い男の人。
見覚えのある顔。
立ち止まって、凝視した。
「愛波ちゃん‥?」
「あ‥。」
彼が樹だと脳が認知するのに、時間は掛からなかった。
「久しぶりじゃん。元気だった?」
明るく微笑む樹。
あたしの胸は、DOKIDOKI鳴った。
「はい‥。先輩も‥。」
声を出すのがやっと、そんな感じだった。