Doll‥ ~愛を知るとき
 

樹と二人、並んで歩いた。

特に会話をすることも無かった。

暑さのせいだけじゃない、額からも体からも汗が流れている。

よく分からない、複雑な感情。

泣きたいのかどうかも、分からなかった。


浩也と朝美さんは、時間差で店に戻って来た。

何にもないフリで、いつも通り働いている。


もしかしたら、空耳だったのかな‥


確かめることをしなかったせい。

時間が経つにつれ、そんな風に感じていた。


 
< 271 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop