Doll‥ ~愛を知るとき
「アイツと何を話してたんや?」
車を降りて来るなり、浩也は訊いた。
「え?」
突然の質問に、動揺を隠せない。
「桜井と、そこで話してたやろ。」
機嫌の悪そうな声。
なんだか怖い。
「ジュース‥、奢ってくれただけ‥。」
あたしは答えながら、片手に持った飲みかけの缶ジュースを見せた。
浩也は、それを取り上げると道端に投げ捨てた。
カラカラと金属音を響かせて、缶が転がって行く。
浩也は、怖い顔で
「愛波、いいか?俺以外の男と関わるな。アイツとは店以外で喋んなよ。」
と、あたしを見据えた。