Doll‥ ~愛を知るとき
「でも‥。」
浩也は、嫉妬深い。
ふと、朝美さんと仲良くしている姿が脳裏を過り、納得出来ないあたしは素直に頷けなかった。
「部屋行くぞ。」
有無を言わせぬ態度で、浩也はアパートの階段を上った。
「結婚したら海側に住もか。ここらは、あかんわ。」
そう言って、彼は階段を上り切ると、通路から外を眺めた。
「次の定休日にマンション探しに行こ。オレとお前の新居。」
「うん‥。」
自分っていうものを もてていない。
食い下がって意見することが出来ないまま、あたしは玄関の鍵を開けた。