Doll‥ ~愛を知るとき
和室に敷いたフローリングカーペットの上に寝転んで、彼はテレビを見ていた。
その傍に座って、あたしは考えていた。
今までのこと、これからのこと、あたしのホントの気持ち。
もし、樹をすきだと浩也に打ち明ければ、樹は、きっと あの店で働けなくなる。
そのことが引っ掛かっていた。
ただ、恋しているだけ。
樹の恋人になりたいなんて、望んでいない。
浩也のことも嫌いじゃない。
でも、このままじゃ後悔してしまう。
それに、朝美さんのこと‥。
今のはっきりしない気持ちのまま、結婚することがイヤだった。