Doll‥ ~愛を知るとき
 

和室に敷いたフローリングカーペットの上に寝転んで、彼はテレビを見ていた。

その傍に座って、あたしは考えていた。

今までのこと、これからのこと、あたしのホントの気持ち。


もし、樹をすきだと浩也に打ち明ければ、樹は、きっと あの店で働けなくなる。

そのことが引っ掛かっていた。


ただ、恋しているだけ。

樹の恋人になりたいなんて、望んでいない。

浩也のことも嫌いじゃない。

でも、このままじゃ後悔してしまう。

それに、朝美さんのこと‥。


今のはっきりしない気持ちのまま、結婚することがイヤだった。


 
< 279 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop